おおはくちょうのそら
6歳の子供が「この本、保育園で2回読んでもらったけど、2回とも悲しかった」と評価しました。
北の空に飛び立たなければならない季節に、飛び立てない白鳥の家族。
重い病の子供がいたからです。
他の家族たちはみんな飛び立っていきます。
湖は淋しくなりました。
お父さん白鳥は、ついに思い切って飛び立つことを決心します。
飛び立つ5羽の白鳥、飛び立てず、家族の後を追うように、湖水を泳ぐ病の子供白鳥。
このまま別れてしまうのでしょうか?
北海道の景色や湖水に映る白鳥、そして夜空の揺れる三日月など、手島氏の版画表現が透き通った自然を感じさせる作品です。
そんな絵本の上に涙を落としてみてはいかがでしょうか。
作・文 絵 出版社 出版日
クリス・バン・オールスバーグ作 訳 金原瑞人 ほるぷ出版 2003